ホーム > アーカイブ - 2012年09月

鉄オブジェ制作

生け花教室に興味をお持ちの方は、目次の「アトリエ双香」の記事をご覧になってください。
毎回のレッスンの様子を、レポートしています。
7月のレッスンの様子はこちら→ 7月の第4週目のレッスン

アトリエ双香 鉄オブジェ4

実は5月のことになりますが、鉄オブジェを制作しました。今日はそのことを少し。

生け花と西洋のいわゆるフラワーアレンジが決定的に違うのは、生け花が植物の「線」をとても大切にしているということ。作品を「線」と「塊」で考えています。「線」は、枝のラインや茎のライン、「塊」は花です。いかに「線」と「塊」を作品に取り入れて、自然の美をアートに変換するかが「生け花」

逆にフラワーアレンジメントは、花の美を重視する「塊」の美で、どんな「塊」をつくるか、その色の組み合わせや「塊」自体の形にこだわっています。

生け花をずっとやっていると、花材を見たとき、ぞのラインを頭にコピーして、どの「線」をいかすか、どの「線」を捨てるか模索する、そんな作業が続きます。傍で見ていると、ぼんやりしているだけのように見えますが(笑)

そうこうするうちに、「線」を自分で作れたら!と思うようになり、「そうだ、鉄で作ろう!」ということになるわけです。そうやって、草月流では、この鉄オブジェを創る人がぽつりぽつり現れます。

「花じゃないのではないか?」と言われそうですが、この鉄オブジェ、頭の中の思考パターン的には、全く生け花と一緒なのです。
元々自由な流派なので、鉄オブジェは完全に生け花として認められていて、展覧会などに出かけると、鉄オブジェを自分の作品として出展している作家さんも数人いらっしゃいます。

そんなわけで鉄オブジェを創りました。初めてではないので、さすがに慣れてきました。
過去の鉄オブジェの記事はこちらから→去年の鉄オブジェ

去年までは、自分の師匠の知り合いの鉄工場で作業していたのですが、なんとこの不況で倒産。今年は、草月本部のアトリエに行ってきました。アトリエは、そうですね、いわば家元の作業場みたいなところです。

全国から集まった草月流の先生は10人ほど。

アトリエ双香 鉄オブジェ2

まず、アトリエで余った鉄などが床に置かれいます。これをじゃんけんで他の先生方と分け合います(笑)
じゃんけん前、じっと鉄材を全員が見つめている様子はおかしかったです。
私も「あれとあれをくっつけよう!」とか、「あのラインをいかしたい」とか、ずっと頭で作品の形を練っていました。

アトリエ双香 鉄オブジェ1

自分の材料が決まると、自分で作品の形を決めていって、鉄棒なら曲げたり、切ったりします。これが、結構力のいる作業で、もはや大工作業です。
そして、くっつける部分は、アトリエのお兄さんに溶接してもらいます。
「ここ、こうやってくっつけて下さい!」という感じですね。

そして、完成。

アトリエ双香 鉄オブジェ3

できあがったときには、へろへろ状態です。できあがったものに、家でさび止めを塗り、好きな色を塗装して、本当の完成。

一番上の写真は、岩つつじの作品と合わせて撮影したもの。普段は、オブジェだけで様になるので、花がないときなどは、リビングの真ん中にどーんと飾ってあります。

来年は、生け花教室の生徒さんも(希望者)連れていこうかな?と画策中。ただ、本当に置く場所がなくなるんですよねー。鉄オブジェの唯一の欠点は、場所をとる! この1点につきます。

[ 2012/09/02 11:14 ] いけばな・フラワーアレンジphoto | トラックバック(-) | CM(0)
プロフィール

MIKA OTANI

Author:MIKA OTANI


生け花サロン・アトリエ双香を主宰。毎日のさりげない遊びで日常をゆるやかに過ごせたらいいな。
そう思います。
http://www.atelier-soka.com
http://www.mika-otani.com