
今日は、先月行われた花器パンフレット制作のためのいけこみ仕事をレポートしたいと思います。
kaki-projectという名前で、六古窯(信楽焼、備前焼、丹波焼、越前焼、瀬戸焼、常滑焼)、釉薬を使わない焼き方で1000年以上続く日本の伝統窯を応援していこう、もっと売っていこうという試みで、作家さんの花器ショップがオープンすることになり、そのカタログ、Web展開での花のアレンジを任されています。
先日は、カタログの中で使用するイメージ写真を撮影するため、スタジオでいけこみを行いました。
それが、まず上の写真。左にあるモニターで、露出などを確認します。

まずは、白く着色したカラタチをメインにモダンないけこみをデザインしてみました。
もしタイトルをつけるなら、「花火」

白バックでは、優しい雰囲気ですが、もう少しアートな雰囲気も醸し出したくて、黒バック紙でも撮影しました。

赤い花火のように見えているのは、アリウム・シュベルティ。ドライにしたものを赤く染めています。

合わせた生花は、グロリオーサ。グロリオーサ単体でも、見方によっては、花火のようなお花ですよね。
お仕事ということもあって、立派なグロリオーサをふんだんに生けました。ゴージャス感が溢れ出るお花です。

次はいよいよ以前クライアントさんに雰囲気を確認してもらうためいけた流木です。

流木は、素敵ですが重いです。枝ではなく木の幹ですから。こうやって、特別なお花屋さんに来てもらって、2人で支えながら、スクリュードライバーを打ち込んで固定していきます。

こちらが、その生け花界では有名なお花屋さん。今回のスペシャルな花材は、全てこのお花屋さんに発注しました。
まあ、普通の花屋には売ってないものばかりです。
椿も全て咲かせて持ってきてくれました。それも、一輪一輪色が違う極上の椿。
「ほら、あそこの色いいでしょ!」「おおー!」と感動している写真が上です。

そしてこちら完成作品。

椿の花びらを散らしてみました。
生け花の作品は、生ける度に素材やその日の感覚で違ってくるので、前回の試し生けのときと、また少し雰囲気が違うのがお分かり頂けますでしょうか?
ちなみに試し生けのときのブログ記事がこちら個人的には、今回のほうが私っぽいような気がしています。

まずは、椿が豪華で華やかだったのと、


竹のラインも、大胆に自由に躍らせることが出来たような。
さて、次は桜。昼バージョンと

夜バージョン

ここに載せている写真は、どれも私のiphone写真なので、カタログやWebに載るのは、カメラマンさんの撮ったもっといい感じの写真なので、期待していてください。

桜もいろいろありますが、これは都(みやこ)桜。珍しい貴重な桜です。
これもわざわざお花屋さんが室(むろ)に入れて、この日のために満開にしてくれていました。

緑の葉っぱはイタヤカエデ。子どもの手のひらのような形をしていて、可愛らしい。
イタヤカエデも、撮影のあった4月初めだと、本当は葉っぱが出ていない状態が普通。
明るい日は外にだし、夜になると室に入れて、数ヶ月丹精をこめてお花屋さんが育てたものを使わせてもらっています。
最後は、カタログの表紙に使えるようにと、花器をメインにした写真を撮影しました。


番外編で、作っていく過程の写真もぜひ。

何もないところから

入れていく入れていく。

しゃがむしゃがむ。です。
スタジオの全体像はこんな感じ。

以上で撮影終了となりました。
楽しかったです!
またカタログやWebができたら、ご報告しますね。
さて、前回お話ししたカガミクリスタルのサイトは、公開になりました。
カガミクリスタル・トップページトップページで、イメージ画像が次々入れ替わります。こちらの写真が全て、この間のスタイリングのお仕事です。

こんな感じとか。

こんな感じとか。
続きはぜひWebで!(笑)
また、雑誌の連載的に、お洒落な食器の使い方が紹介されるページがあります。下です。
カガミスタイルカガミクリスタルのある暮らしをどんどん紹介していく予定で、こちらのスタイリングも担当しました。
まずは、第1回目「江戸切子のペア冷酒杯」を見てくださいね。
夫婦で、親子で過ごす時間がいとおしくなる、江戸切子のペア冷酒杯そして、話は飛びますが、日本の文化を東京在住の外国人に紹介している団体から、生け花の講義とデモンストレーションを依頼されました。
こちらは、5月31日(土)です。
2時間、英語でやりまーす。素敵なジョークが言えるといいのですが。目指せジョブズです(笑)
こちらがその紹介記事初めて生け花を見る人ばかりなので、どんな風に魅力を伝えられるか、どんなものを生けたら感動してもらえるか、31日まで試行錯誤しようと思っています。
以上、長いブログとなってしまいました。
ここまでお付き合い頂きまして、本当にありがとうございました。
5月は怒涛の忙しさになりそうなので、矢継ぎばやの更新とにはなりそうにありませんが、どうかお許しください。
みなさま、素敵な春の日を!