
角川書店の「月刊テレビジョン」という雑誌の企画で、嵐の大野智さん、松本潤さんにいけばな指導をさせて頂きました。
今日は、その話を。
実は展覧会の後、すぐにお話があって、撮影したのは連休直後。
5月の連休中に、担当編集者の方と打ち合わせをしたりしていました。
ただ雑誌発売まではオフレコだったので、あー、やっと言えます(笑)
毎号、嵐のメンバーが交代で「何かに挑戦する」という企画もので、今回は「いけばなに挑戦!」
「月刊 嵐」という企画で、デビューまもなくからずっと続いている歴史のある、というかとても息の長い記念碑的な企画です。
場所は、渋谷区のとあるスタジオで。
できるだけいつもとは違う風景で撮影したい!という編集者のリクエストで、畳の上で撮影することに。

全体的には、こんな感じ。

いけてもらうのは一人2作品。でも、たくさんの花器から選んでもらいたくて、花器は自宅からたくさん運び出しました。

花材もめいっぱい! 卸売市場で仕入れて、えっちらおっちら運びました。
来てもらう2時間以上前には、スタッフはスタジオに待機しているのですが、私は、大量の花材をそれぞれ水切りし、バケツに仕分けするのに、1時間以上かかったのを覚えています。
せっかく「体験」してもらうのに、花がしおれていたら、大変!
念入りにチェックします。

向かって左が大野さんの席。右が松本さん。
小さなボールに水を入れているのは、お花を「水切り」してもらうため。
「水切り」とは、水の中で茎を切るいけばなの技術のひとつで、空気を入れずに花に水を飲ませ、花のもちをよくするのです。

カメラテスト中。

ひくとこんな感じ。
さて、撮影中の写真などはないです。
絶賛発売中なので、ぜひ誌面で確認してくださいね。
感想は、2人ともずばぬけて上手だということ。
なにせ忙しい2人なので、与えられた時間は2時間。インタビューもあるので、「いけばな」は1時間ちょっと。
その中で、できるだけ写真を撮りたいという編集部の意向もあり、私に説明のため与えれた時間は10分弱です。
もちろん早口で説明し、いろいろ「こんなこともできる」「あんなこともできる」と目の前で実演はしたのですが、
本当に初めての人が、たったそれだけで自分の作品を作るなんて、ほぼ不可能に近いことです。
それを、難なくやってのけます。勘がいいんです。
こちらが言わんとすることを、一瞬で理解してくれます。
ちょっと鳥肌が立ちました。
やはり普通の人ではないです。
雑誌を見た友人や生徒さんから、「手直ししたでしょ」とか「本当は先生が作ったんでしょ」と言われるのですが、
誓って、なにひとついじっていません。
そんなことを言われるぐらいの完成度です。


ちなみに私は写っていません。ファンの方が楽しみに買う雑誌なので、失礼にならないように。
クレジットは入っています。
あと、一緒に紀念撮影もしていません。撮影現場って、そんなことを言い出せるような雰囲気ではないんですよねー。
お仕事ですし。
ただ、いけばなを体験してもらって、本当に光栄だし、うれしかったです。

最後にこれは、私が感動した大野さんの作品。
谷渡りを鳥の胴体部分に使い、ハランがしっぽ。極楽鳥花の一部分をもいで、くちばしに見せています。
これ、かなり大きいです。巨大な鳥です。
実は、技術的にも根気のいる作業が必要だし、かなり上級者的な作品!すごいです。
「これはすごい!」と絶賛していたら、「いやいや」ととても謙虚で、テレビに映る姿と全く同じの「いい人オーラ」がにじみ出ていました。
撮影終わったら脱力してしまって、他の3作品を写真に撮るのを忘れちゃった!
松本さんの作品も良かったのに、残念。。。
ぜひ誌面で!
月刊なので、しばらく書店に並んでいますね。
ぜひ見てみてくださいねー!