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花器パンフレット制作に向けて

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落葉していた庭のヒペリカムに、緑の新芽が出てきているのを、今日の朝、気づきました。
まだまだ寒い日が続いていますが、庭の木々たちは、ちゃんと春の訪れを感じとっているのですね。
そういう小さな発見は、朝から気分を幸せなものにしてくれます。

さて、今日は先日行われた花器パンフレット作りのためのテストいけこみの様子をレポートしようと思います。

以前にも書きましたが、ゆっくりと進行していますkaki-project。
もう一度ささっと説明させて頂きますね。

瀬戸焼・常滑焼・越前焼・信楽焼・丹波立杭焼・備前焼の6つの窯の焼き物。日本生まれ日本育ちの、生粋の日本の焼きものが、1000年以上続く伝統的なやきしめという技術で今でも作られています。

ただ、時代の流れと共に、伝統的な職人さんたちも減りつつあり、少々元気をなくしつつあるというのが現状で、そんな古き良き伝統的な焼きものに、もう一度スポットライトを当てよう!というのが、kaki-projectの趣旨です。
今回、その六古窯の花器のパンフレットを作るにあたり、その花器に花をいけさせて頂くのが私のお仕事。

どんな風にいけこみにしたいのか、これは、クライアントさんと何度も打ち合わせを重ねました。
先日は飲みました(笑) 私は飲めないので、気分だけ飲んだ感じですが。
「今こそ日本の良いものを残したい!」というクライアントさんの情熱は熱く、私もこの熱さに全力で応えないと!と思っています。

どんな風ないけこみにしたらいいんだろう?

私の作品集では決してなく、花器の良さ、素晴らしさを伝えるためのいけこみなので、ただ自分の好きにしていいというわけではないと思うのです。

話し合った結果、クライアントさんの希望は、「新しさ」「力強さ」「時代の風」などなど。
そこで、ぐるぐるといろんなことが頭の中を駆け巡り、やっぱり1000年続く日本の伝統的な焼き物なのだから、日本人のDNAに流れる美的センス、そして土から湧き上がるかのようなパワー、森の力、土の香り、などなど、そんなものを表現しようと心に決めて、いけてみました。

これです。
高さが2メートルほどの大きな生け花です。
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流木を組み合わせて、地中から湧き出るような力強さを出したつもりです。
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美しい線を描いているのは、竹です。下のほうには、日本人の心、椿をいけてみました。
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これはチランジアという名前のエアプランツ。私の中のイメージとしては、森の中の妖精で、花器の成長を見回っているかのような、そんな感じにしてみたくて。
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クライアントさんに見せたところ、とても気に入って頂けたので、正直ほっとしました。
喜んでもらえると、急に心の中が充実感でいっぱいになります。

これをパンフレットのイメージとして、もう一度本番でいけることになると思います。
撮影は、もう少し先、4月初旬ぐらい。
撮影では、もっともっとたくさんいけることになるので、頑張らないと! 
どうか花や木や葉が力を貸してくれますように。

さて、このいけこみの3日後、草月流の北支部展というのに、竹のオブジェを合作で出品しました。
合作というのは、何人かで一緒に出品する作品のこと。
今回は、私のお師匠さんとその弟子15人で出品しました。

これは、ちょっと文化祭に似た雰囲気でとても楽しいです。
みんなで、わせわせと竹の部品を組んでいきます。
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こんな感じで、ただひたすらに黙々と竹に穴をあけ、ワイヤーで固定していきます。
ときどき疲れるので、こんな風に記念撮影をしたりして、息抜きをします。
そして、またひたすらに竹を組む。作品が大きいので、なかなか作業が終わらず、ペンチを持つ手も疲れで震えてきます。
意外に体育会系の土木工事みたいです。
でも、みんなでやるので、妙にハイに盛り上がっていて、何だか楽しいです!
「もうちょっとだー!」「がんばろうー」「おー!!!」みたいな。
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できました!
前から。
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左から。
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右から。
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展覧会では、照明が当たって、さらに美しいです。
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写真だと分かりづらいのですが、これはかなり巨大です。
横幅5メートル、高さ3メートルぐらいでしょうか。
こういう大きな作品は、やっぱり経験させてもらうことで、技術を学んでいけるので、誘って頂いたお師匠さまに大感謝です。
去年の沼津の御用邸と今回と、時間をおかずに2回やらせてもらえたので、少しずつですが、竹とお友だちになれたような気がします。
ただ竹は、家で頻繁に扱うということができない素材なので、親友になるには、まだまだ時間がかかりそうです。
いろいろ学ぶことがあって、果てしないですね、生け花は。

でも、自分のお師匠さんには、「大谷さんは、後50年あるから、大丈夫」と言われると、そっか、焦らなくていいんだ、のんびり行こう!という気持ちになってくるから不思議です。

生け花で、良く言われるのは、「一生、お勉強」という言葉。
その言葉を聞くと、まだまだ私は「赤ちゃん」なので、そんなに気負わなくて大丈夫! 100歳で死ぬときに、完成していれば!と、急に肩の荷がおります。

ゆっくりゆっくり、楽しみながら一歩一歩。


さてさて、次回はカガミクリスタルという皇室御用達ガラスメーカーさんのテーブルコーディネートをやらせて頂いたレポートをしようと思います。

今日も、最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
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[ 2014/03/10 20:32 ] お仕事 | トラックバック(-) | CM(0)
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プロフィール

MIKA OTANI

Author:MIKA OTANI


生け花サロン・アトリエ双香を主宰。毎日のさりげない遊びで日常をゆるやかに過ごせたらいいな。
そう思います。
http://www.atelier-soka.com
http://www.mika-otani.com