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スタイリングのお仕事

東京は、すっかり春一色となりました。
昨日は、道を歩いていると、風と一緒に桜の花びらが木から舞い降りてきて、まさに桜吹雪状態。まるで映画のワンシーンのような光景がいつもの商店街に現れて、心踊りました。

さて、先週末に花器のパンフレット製作に向けてのいけ込みと写真撮影が無事終わり、ほっとしています。
そのバタバタのせいもあって、ブログがなかなか更新できていないので、今日はまず、3月初旬にお仕事したスタイリングについて、レポートしようと思います。

カガミクリスタルさんという高級クリスタルメーカーのWeb広告一新のため、そのイメージ写真を撮ることになり、そのスタイリングを今回任せていただきました。

スタイリングというお仕事。よく分からない方も多いと思うので、説明すると、撮影のための必要なもの全てを用意する仕事です。
状況によっても用意するものは違ってきます。
家具だったり、撮影のバックに使う大きな板や紙(業界用語で、バック紙、天板とか言っています)、雑貨、食器、料理、花、もろもろです。
今回は、クリスタル・グラスの撮影がメインでしたので、主に、料理の準備と食器のコーディネート、天板、雑貨、花の準備がお仕事の内容でした。

食器や天板は、スタイリスト専用のショップをぐるぐる回って、借りてきます。
量が多いので、自分の車だけには載せきれず、トラックを手配。
花は、いつものように卸売市場で購入。
前日は、料理の仕込み。
撮影は、1日ですが、準備には結構日数がかかります。

お仕事は、まずテーマが与えられます。
今回だとまず1カット目は、「休日。何かをお祝いしているパーティー。華やかな雰囲気。シャンパングラスでお祝い」というお題。
カガミクリスタルさんは、高級なガラスメーカーなので、全てのシーンで「ちょっとこじゃれた雰囲気」を出すようにします。
カメラマンさんが撮影した綺麗な写真は、このブログで私的に使うことができないので、私がiPhoneで撮ったメモ写真だとこんな感じに仕上がります。
カメラマンの写真は、もっと光がまわって綺麗ですので!(笑)

広告のお仕事

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四角くカットしてあるのは、パイナップルです。上にエディブルフラワーを乗っけています。
こういう広告用の写真は、食べることが目的というようりも見せることが目的なので、やっぱり料理は、野菜やフルーツで彩りを華やかにすることが求められます。
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左上は、ベトナム春巻き、左下は、トマトのバジルソース添え。トマトも最近はいろいろなカラーなものがあるので楽しいです。
右の細長い皿に赤い蕪と盛り付けられた葉は、プッチーナというアイスプラントで、キラキラとした水晶のような粒がついた珍しいサラダ葉です。
ちょっとこの写真ではよく見えないので残念。拡大するとこんな感じ。
615744_1.jpg
何かお祝いしているという設定だったので、バラでケーキのようなアレンジも作ってみました。誰かがお祝いに持って来たという仮定で作っています。
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カラーとラナンキュラスで、あまりでしゃばり過ぎないアレンジをひとつ作りました。花器は、もちろんカガミクリスタルさんの商品です。
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このシーンでは、シャンパングラスに、シャンパンの泡がシューッとなっているという写真も撮影しました。

実は普通に撮影していたのでは、シャンパンのそういう泡感って出ません。
そこでスタイリストは、いつもシャンパンの中にあるものを投入します(笑)企業秘密です。
気になった生徒さんは、ぜひレッスンのときに私に質問してくださいね。

シャンパンも本物のシャンパンは使用しません。サイダーにあるものを投入して、カメラのファインダー越しに「いかにもシャンパン」に見えるように調整します。

本当に、そういった技がいろいろあって、それもいわばスタイリストの力量かもしれません。

次は、「夏。縁側で冷酒を一人楽しんでいる大人の休日」というのがお題。
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この設定で、ガラスの鉢に水を張ってフトイをいけたり、バックに夏を感じさせる生垣を制作したりしたのですが、あまりの忙しさに、私が撮影した写真はこれだけ。
もう、撮ってる暇がなくて。
このシーンは、出来上がりの広告でもっと詳しく見て頂ければと思います。
(ちなみに広告のアップは、5月末を予定しています)

シーン3は、「センスのいい夫婦が、夜2人でワインやシャンパンでお洒落に何かをお祝いしているシーン。高級感が欲しい!」とのことでした。
実際の撮影は、夜のシーンを想定して暗い照明にキャンドルをともして行いましたが、私の写真は用意をしている最中にバシャバシャ撮ったものなので、明るいです。
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カガミクリスタルさんのグラスが、綺麗な深味のあるブルーだったので、全体的なコーディネートは、ブルーを基調に考えてみました。
卓上花は、紫のアネモネをメインに。この写真では、爽やかな雰囲気ですが、照明を落とすと、妖艶で高級感たっぷりの雰囲気を演出してくれました。
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お皿は、枝のシルエットがシルバーで描かれたものを。ディッシュマットには、これまたシルバーのワイヤー製のものを調達。
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どこから撮影しても雰囲気がでるように、卓上のところどころに八手(ヤツデ)で小さなアレンジを置きました。
また、ガラス製のオーナメントをテーブルにばらまく様に置いて、撮影したときに、うっすら光り輝くようにひと工夫。
こういうひと手間で、写真を撮ったときにうまく高級感が出るようになります。
実際にここまで日常の生活でやる人がいるのか?という疑問はさておき(笑)広告ですから、イメージが全てです。
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シーン4は、「和室で、日本酒をさしで語らいながら、味わっている、ミドル以上の夫婦」という設定。
本当の写真だともっと照明が落ちていて綺麗ですが、私のメモ写真だとこんな感じ。
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料理は、煮物、サザエの刺身、酢の物、卵焼きです。
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なんせ撮影ですので、贅沢にゆずをくりぬき器にしました。スタジオ中にゆずの香りが広がって、みんなを幸せな気持ちにしてくれました。
横に写っているのが、カガミクリスタルさん・江戸切子のグラスです。
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卓上には、カガミさんのガラス花器にさりげなく菊をいけて。
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雰囲気を演出したくて桜をいけました。
初めもっと大きく華やかにいけていたのですが、グラスをメインに撮影していくと視点がとても低くなるので、この桜が画面に入らなくて、やむなくどんどん刈り込みました。
広告撮影では、初めに用意したセッティングだとうまくいかないのが普通なので、どんどんカメラマンさんと相談して調整していきます。
人の目で見たものとカメラから覗いたものでは、本当にイメージって全然違います。
この調整も、スタイリングの仕事の大きな部分を占めています。
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シーン5は、「ひとり、大人の男性がウイスキーを楽しんでいる夜」だったのですが、これは、写真を撮るのを忘れました!
ちなみに、ウイスキーももちろん本物ではないのですよ! あるものを代用して使用するのです。
ウイスキーに入っている大きな氷も、もちろん偽物です。
このシーン5は、「続きはWEBで」です(笑)

シーン6は、「江戸切子を美しく撮る」です。
こういったガラスの商品というのは、光をきれいにまわしてあげるほうが、とにかくその美しさを一番効果的に伝えることができるので、下から光を当てるように撮影します。
業界用語で、「透過光撮影」と言います。
このときスタイリストの私が用意するのは、光がうまく透過できるアクリルの板。今回は、乳白アクリルを用意しました。
あと注意するのは、指紋や汚れも綺麗に写ってしまうので、手袋をかならずはめるということでしょうか。
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以上で撮影終了となりました。
いつもお仕事をご一緒しているカメラマンさんとあうんの呼吸で出来たのと、そのカメラマンさんの腕もいいというのがあって、9時開始21時終了予定のところ、まきにまき、18時ごろにはオールアップしました。
撮影がおすと精神的につらい気分になりますが、まいた時って、何ともいえず爽快です!

食器を全て綺麗に洗い、レンタルショップに返品するためにまたひとつひとつラッピングし、欠品がないかチェック。
今回の撮影では、料理を全てタッパウェアに詰めて、そのタッパが異様な数だったのですが、料理は、ある程度スタッフで食べられるものはランチに食べ、残りはスタッフの方にあげたりして、帰りは、急に身軽になります。
いけた花も、クライアントさんやスタッフの方にプレゼント。

スタジオに入るときは、お引越しですか?状態ですが、いつも帰りは身軽です。

非常にまいた撮影で、気持ちよく家までドライブで帰宅しました。

以上、レポートでした。
また正式に広告がアップしたら、お知らせします。

さて、アトリエ双香・生け花サロンのお稽古のニュースとしては、最近、インド人の素敵な女性が新しい生徒さんとして加わりました。
インドの方は、初めてなので、私もそして周りの日本人の生徒さんもワクワクしています。
あとは、ベネゼエラ人の生徒さん、マユが、スペインから再び日本へ帰国。
またお稽古を再開します。
土曜日の生徒さんとして、中国系オーストラリア人のエレインがニュー・メンバーになりました。
ものすごく美しいので、みんな見とれています(笑)

日本人の生徒さんも、新しく入った方、素敵な方たちばかりです。
これから一緒に楽しくがんばりましょう!

お教室を開いたときは、「もし、いやな人が来たらどうしよう?」とちょっとした不安もありましたが、本当に、驚くほど素敵な人たちばかりが来てくれて、自分でも幸せすぎて動揺しています。
お花パワーなのでしょうか?

今日は、長いブログでした。
本当に最後までお読みいただき、ありがとうございました!

次回は花器カタログのいけこみと撮影の様子をアップしたいと思います。

では、みなさま、素敵な春の日をお過ごしくださいませ!
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[ 2014/04/08 16:36 ] お仕事 | トラックバック(-) | CM(0)
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プロフィール

MIKA OTANI

Author:MIKA OTANI


生け花サロン・アトリエ双香を主宰。毎日のさりげない遊びで日常をゆるやかに過ごせたらいいな。
そう思います。
http://www.atelier-soka.com
http://www.mika-otani.com